痔の手術を手術を受ける前に知っておきたい情報集
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1.専門性は高いか

痔の手術を受ける、と決まったら、専門性の高い病院や医師を選びたいと考えるのは、患者として当然のことです。

評判の高い名医や病院を自由に選んだり、あるいはセカンドオピニオンをとったりするのは、患者の権利でもあります。そこでこちらのページでは、痔の手術を行なう上での〈専門性〉について考えていきたいと思います。

専門医に担当してもらうために

日本大腸肛門病学会という法人格を有した団体があります。この日本大腸肛門病学会認定の大腸肛門病専門医には、以下の3つの専門領域があるといわれているそうです。

  1. 内科・放射線科系(Ⅰ)
  2. 外科・大腸領域 (Ⅱa)
  3. 外科・肛門領域 (Ⅱb)

この3つのなかでも、3.は「日本大腸肛門病学会認定の大腸肛門病専門医のうち、外科系肛門領域(Ⅱb)を専門領域とする医師」を意味しています。この医師は全国でたった約250名しか存在せず、ごく少数です。つまり、肛門科の看板を掲げた医師は多いものの、学会に認定されている医師は少なく、非常に専門性の高い領域だということです。

この「肛門科の専門医」であれば大抵の場合は、肛門疾患の治療に長けている医師です。とはいえ、必ずしも医師の技術が保証されているわけではありません。また、専門医として認定されていなくても、有能で技術をもった医師もいます。そのためあくまでも目安にすぎませんが、ひとつの参考材料にはなると思います。

「肛門科」選びの注意点

肛門科というのは非常に専門性の高い領域です。ところが肛門科の看板は、医師であれば法律上問題なく、誰でも掲げることができます。

たとえば、手術をすることがない内科の医師も、肛門科の看板を掲げられます。というのも、手術が必要であれば適切な(手術ができる)医療機関に紹介するわけです。そういった病院であっても、受診してもらうことには問題ありませんが、また別の病院に行くことになるのでいささか完治まで時間がかかります。そのためなるべく早く専門性の高いイイ病院を探すことは、非常に大切なこととなります。

以下は病院の看板例と、その概要です。

A.「○○肛門科」
肛門科のみを扱う施設で、多くは肛門科の専門医です。また、肛門科の専門医としての認定を受けていなくても、豊富な治療実績のある医師もいます。

B.「○○肛門科・胃腸科」
日本では、この看板がおそらくもっとも多いのではないでしょうか。ただ「肛門科の医師が大腸も診ている」、もしくは「大腸の医師が肛門も診ている」の双方が考えられます。

C.「○○内科・肛門科」「○○外科・胃腸科・整形外科・放射線科・肛門科」「○○肛門科・整形外科」
1人の医師がいくつもの科を担当しているケースと、それぞれに担当医が異なるケースがあります。受診する前に調べられるようでしたら、調べておくほうがよいでしょう。

D.「○○病院 外科・肛門科」
大病院や総合病院の中にある肛門科だとお考えください。これも肛門科の専門医が担当している場合と、外科の医師が肛門科も担当している場合の2通りがあります。あるいは非常勤に肛門科の専門医がおり、肛門科を担当する場合もあるようです。命にかかわる手術ではないため、経験の少ない外科医が執刀する場合などもあります。ただし、決して簡単な手術ではないことを認識しておきましょう。

A~Dの看板であれば、Aがもっとも肛門科の専門医がいらっしゃるケースが高いと思われます。できれば肛門の良性疾患(いわゆる痔)のみを行なう病院を見つけたら、専門性も高く安心して治療を任せられるため、非常によいのではないかと思います。